ずまログ

日常/非日常の印象を徒然なるままに綴ります

人生の棚卸し 好きな小説家について

幼い頃から色々な本を読んできた。本を読むことは僕にとって、疑いなく生活の一部になっている。僕から本を取り上げたら1週間ともたずに干からびて死んでしまうだろう。

なかでも村上春樹氏の作品群には高校生の時に出会って以来、一貫して魅了され続けている。思春期を過ぎ社会人になり結婚し二児の父親になってもなお、飽くことなく読み返している。いつの間にか「僕(村上作品に登場する一人称の主人公)」の年齢を10歳程追い越してしまっているではないか。ふと棚卸し的に、そんな村上作品群について書いてみたくなった。あらすじや解説については既に沢山の成書があり、またネットでも語られているので書かない。感じたことや読んだ頃の手応えのようなものについて、さらさらと書いてみたいと思う。

大きく長編と短編があるが、『村上春樹の短編を英語で読む1979〜2011』(加藤典洋著、講談社、2011年)に作品番号をふって整理しているものが分かりやすかったので援用させて頂く。

長編については、1番から12番とし、長編1=『風の歌を聴け』、長編12=『1Q84』としている。短編については、1番から80番とし、短編1=『中国行きのスロウボート』、短編80=『品川猿』としている。読み返す都合上、番号順ではなく前後することも多いと思うが、興味の赴くままに書いていくのでご容赦願いたい。