ずまログ

日常/非日常の印象を徒然なるままに綴ります

長編01:風の歌を聴け

言わずと知れた、村上春樹氏のデビュー作。これを読むと無性にビールが飲みたくなる。そういう実際的な影響力を持っている作品だ。もちろん、当時大学生だった僕もビールを片手に読んでいたし、今読み返すときもビールは手放せない。そして、後年の村上作品に出てくるすべての要素がここに詰まっている。多分著者は、持てるものを全て注ぎこんだ上で削れるだけ削って断片の集まりにまで加工したんだろう、そんな気がする。