ずまログ

日常/非日常の印象を徒然なるままに綴ります

短編19:窓

切なく微笑んでしまう作品だ。22歳の僕はどんなだったろうと自動的に思い返してしまう。「リアリティーとは伝えるべきものではなく、作るべきものなのだ。そして意味というのはそこから生まれるべきものなのだ」というくだりに著者の執筆姿勢が現れているようで圧倒される。物語りの終わりまで、ハンバーグステーキの彼女と寝ることになるのだろうなと思いながら読んでいた。