ずまログ

日常/非日常の印象を徒然なるままに綴ります

短編14:タクシーに乗った吸血鬼

異世界への穴は日常の中にポッと開いているものだ、ということを思わせる。ありそうな話だし、この運転手が本当に吸血鬼かどうかなんて実証はできないしする意味もない。可能性はありうるのだ、というだけで十分なのだ。それにこの高度情報化社会では、どこまでが現実世界でどこからが異世界かなんて何の意味もない問いだ。全ての物事はスペクトラム状に存在する。現実も非現実も。