ナルコレプシーの様な病的な眠気の話かと思うが、読み進めるうちにどうやら違う様だと感じる。誰かの結婚式に出席するたびに眠くなるというのだ。主人公の恋人は、それについて理由を探そうとする。主人公はただ眠いだけなんだ、と言って彼女のいうことに取り合おうとしない。でも、うすうすは彼女がいうような理由が背景にあるかも知れないと思っている節がある。ただ、それに向き合いたくないだけだ、そんな印象がある。
早晩、この2人は別れることになるだろう。ただ、眠いだけなんだと突っ張りたい気持ちも分からないではないけれど。